大嶋歯科医院・診療案内

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診療内容

当院では、患者様が、長く自分の歯で噛めて、健康的な日常生活を送れるようにと歯周治療と予防に熱心に取り組んでいます。基本的に保険診療を中心に行っています。

診療内容

※診療全般を保険診療で行えますが、一部保険診療で対応できないものもありますので、詳しくはドクター、またはスタッフにご相談ください。

歯周治療

現在歯を失う原因の半分以上は歯周病(いわゆる歯槽膿漏)です。
特に中高年以上では、ほとんどが歯周病であり、日本人の国民病といわれるほどです。

痛みを伴わないことが多いため、歯周病の進行に気づきにくく、気が付いたときはぐらぐらして抜かざるを得ないことが多いのです。早期の治療と予防が大切です。

歯の断面図
歯の断面図

治療の進め方 〜検査から治療、メインテナンスまで〜

1.X線撮影
歯周病は歯を支えている歯槽骨(しそうこつ)を溶かす病気なので、どの程度歯槽骨が溶けているのかを検査します。

2.歯周組織検査
歯と歯ぐきの境目にある溝(歯周ポケットと呼びます)の深さや、動揺度(歯のぐらつき)を測ります。

  • 2mm以下………………………歯肉炎のみ。歯周炎ではありません。
  • 3〜4mm程度、動揺度0〜1……軽度の歯周炎
  • 4〜5mm程度、動揺度1〜2……中等度の歯周炎
  • 6mm以上、動揺度2〜3………重度歯周炎

3.虫歯の検査
虫歯が歯周病を進行させる要因になるので、虫歯がある場合は、虫歯の治療も必要になります。

4.治療方針
【歯肉炎の場合】歯石を取ります → 約1週間後に、2度目の歯周組織検査を行います。
【軽度の歯肉炎の場合】歯石を取ります → 約1週間後に、2度目の歯周組織検査を行います。
歯周ポケットが3mm以下 → 治癒とします
歯周ポケットが4mm以上 → SRPを行います

5.最終検査
歯周組織検査を行い、改善あり病状が安定している場合は治癒とみなします。

6.メインテナンス
ブラッシング指導とPMTCを行います

※重度の歯周炎の場合、SRPのあと約2週間後に3度目の歯周組織検査を行います。
歯周ポケットが5mm以上ある場合には、まれに歯周外科手術が必要になることがあります。

※かなりぐらぐらしていて、歯石を除去しても改善がみられないと判断される場合には、抜歯になることもあります。

歯周治療における『SRP』のすぐれた効果とは

SRPとはscaroot plaining(スケーリング・ルートプレーニング)の略です。
細長い歯科専門の器具を使い(スケーラー、キュレット)歯根の部分に隠れて付着している歯垢や歯石を取り除きます。処置は歯茎の中に器具を入れて行うものなので、麻酔をすることがあります。

SRPをする事によって歯周ポケットの深くまで清潔にする事ができ、歯の根の表面をツルツルにできるので、虫歯や歯周病の発生率も抑えることができます。
つまり、SRPはトラブルの原因を除去する効果的な処置として注目されているのです。

メインテナンスで行う『PMTC』は、虫歯と歯周病を防ぎます

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医師による機械を用いた歯の掃除のことです。 では、なぜPMTCが必要なのかをご説明しましょう。

最近、虫歯も歯周病も「バイオフィルム病」であることが分かってきました。
バイオフィルムとは細菌が作り出すバリアー(膜)のことです。

バイオフィルム
『歯周病で歯茎が腫れて歯医者さんで抗生物質をもらい治療したが、数ヶ月で再発した』 というケースも耳にしますが、これは抗生物質を飲んで腫れが一時的にひいたがバイオフィルムの中で歯周病菌が残っていたことが原因で起こります。

このやっかいなバイオフィルムを取り除くのは、歯ブラシでは困難で歯石除去などの後に行う定期的なPMTCしかないのです。
つまり、歯周病と虫歯の治療と予防には定期的なPMTCが不可欠ということです。


〜身のまわりにもあるバイオフィルム〜
バイオフィルムは粘性のあるフィルムで、その中に複数の種類の細菌が共存して複合体を形成し、固体の表面に付着した状態のものの総称です。いわば、細菌が共同生活している集合体のようなものです。

バイオフィルムは自然界のいたるところで見ることができます。身近なところでは、川底の石の表面や、排水溝などのヌルヌルがあげられます。台所の流しにある三角コーナーを汚れたまましばらく放っておくと、周囲 にヌルヌルとしたものが付着しますが、これもバイオフィルムです。これらはすべて水中で細菌が繁殖し、バイオフィルムを形成したもので、水で流しただけでは取れず、こすり洗いしてようやく削除けるほど強固に付着しています。

虫歯の治療

当院でM.I.治療を実践しています。

M.I.とは?

M.I.とは、簡単に言えば、虫歯を必要最小限に除去し、健全な歯質は削らずに、治療することと解釈されることが多いですが、プラークコントロールを改善し、日ごろのメインテナンスができて、実現できるものです。プラークコントロールや、お口と体の管理ができないとすぐに虫歯になってしまいますので、M.I.は実現できません。そのためには、治療終了後も定期的なメインテナンスが必要となります。

虫歯治療の検査について

◆レントゲン検査
パノラマ撮影:総覧的に歯列全体の虫歯等を確認します。
デンタル撮影:3歯〜4歯を撮影します。パノラマ撮影より解像度が高く、実態を撮影できます。

◆ディアグノデントによる虫歯の検査
微弱なレーザー光により、虫歯の有無や虫歯の進行度を測ります。
数字と音量で進行度がわかります。
微弱なレーザーのため人体には全く影響はありません。

◆その他の検査
問診・視診などを行います。
問診は全身状態や歯の症状の変化等を伺います。
視診は直接目で確認することです。最も重要な検査の一つです。

痛みを抑える麻酔について

治療時に、疼痛を伴うと予想される場合は必ず行います。

◆表面麻酔
局所麻酔のため注射を刺入する前に痛みを軽減するために必ず行います。
(例:ペンレス テープ/ペンレス アロマパスタ等)
表面麻酔

◆局所麻酔
電動注射器を使用しています。(カートリエース/オーラスター)
電動注射器は一定の速度で麻酔液を注入しますので、痛みを軽減できます。
また、注入速度を変えられますので、最初はゆっくり注入し、疼痛をさらに軽減できます。
麻酔の針は33Gという最も細い針を使用しますので、麻酔の針を刺入するときの痛みはほとんどありません。
局所麻酔

◆伝達麻酔
下の奥歯は麻酔が効きづらいので、下顎孔に麻酔液を注入し、下歯槽神経を直接麻酔します。
通常、行うことはほとんどありませんが、麻酔が効きにくいときや、広範囲に麻酔したいときに行います。

麻酔の種類

◆2%塩酸リドカイン(キシロカイン/オーラ注など)
麻酔効果を高めるためと麻酔持続時間を長くするために血管収縮剤が含まれています。最も一般的に使用される麻酔液です。麻酔効果が高く、およそ2時間ほど麻酔効果が持続します。
【持続】約2時間

◆3%塩酸メピバカイン(スキャンドネスト)
血管収縮剤が含まれておらず、持続時間が短い麻酔薬です。
治療後に麻酔がすぐ切れますので(約30分ほど)、不快症状や誤って口唇や頬粘膜を噛むことが少なくなります。また、小児などによく使われる麻酔です。

また、血管収縮剤が使えない高血圧症の方や心疾患の方にも使用可能です。
しかし、血管収縮剤が入っていないので、出血を伴う抜歯等の処置は行えません。(止血しにくい) 

矯正治療

矯正歯科

当院では矯正認定医による矯正治療を行っています
矯正歯科を専門とする歯科医師による矯正治療を行っていますので、安心して、心配なく治療を受けられます。

矯正歯科治療の目的

矯正歯科治療によって歯並びがよくなると食物がよく噛めるようになり、またブラッシングが容易になるので虫歯や歯周病になりにくくなります。
さらに口元の健康美や発音がしやすくなるなどの改善が得られ、歯科疾患の予防や健康面に役立ちます。
さらに患者様が精神的、社会的に満足できるQuality of Life(QOL)の向上に貢献することも目的としています。